フォルテオの保管
台風の影響により停電し冷蔵庫が使えなくなりました。その時、フォルテオ皮下注はいつまで使えますか?
フォルテオキットは未使用・使用開始後、共に冷蔵庫(2℃~8℃)で保管するように添付文書に記載されている。しかし、今回のケースのようにやむを得ず冷蔵庫が使えなくなった場合はどうなるでしょうか?
まず始めに断っておかなければならないのが、25℃以上での保管はデータが無く、安全性・有効性の保証ができません。
25℃以下であれば、28 日目の投与が終わるまでの間に合計 36 時間までフォルテオを持ち運びできるというデータがあります。つまり、季節にもよりますが停電してから冷蔵庫の開閉があまりなければ約2日くらいは使用できると思われる。しかし、あくまでも合計の時間であり、安定に保てる詳細なデータは無い。保冷剤や氷を早めに調達し極力2~8℃が保てる保管をお願いしたい。
もし、冷所での保存ができていなかった場合でも、条件によっては使用が可能な場合もあるため、自己判断をせず、使用可能かどうかメーカーへの問い合わせをお願いします。
フォルテオコールセンター:0120-521-052(9 時~17 時。365 日受付)
ちなみに凍らせた専用保冷剤を使用すると、ポーチの外部の温度が 30℃以下であれば 5 時間、40℃以下であれば 3 時間にわたり、製品を 25℃以下に保ちます。
注意事項
凍結を避けるため冷蔵庫の吹き出し口近くには置かないでください。
カートリッジ内に気泡が入る原因となりますので、フォルテオキットに注射針を取り付けたまま保管しないでください。
1本の容量は 28 日分の製剤+空打ち用として作られており、28 日以降の安定性・有効性のデータがないため使用開始後は 28 日以内に使用してください。
凍結保存した場合
フォルテオキットの凍結により以下の現象がみられる可能性があります。凍結した場合は使用しないで下さい。
・注入ボタンを押し込むことができても薬液が排出されない
・ゴム栓が膨張又は亀裂が生じてしまう
・カートリッジにひび割れが生じる
・注入ボタンを押し込む圧力が通常に比べて軽くなる