ユヤマ調剤支援システム 薬袋サイズの設定
日頃より職場でユヤマ調剤支援システムを使用しています。時々「えーっ」と思うくらい大きな薬袋や小さめの薬袋が出力されることがあります。
毎回システム担当者に設定してもらっていましたが、ある程度自分たちでできることが分かりました。同様のシステムを入れている方は、この設定でいけると思いますのでやってみてください。
ユヤマ調剤支援システム薬袋設定方法
内服薬の薬袋設定(ヒートシール編)
設定画面
「メニューバー」⇒「環境設定」⇒薬袋サイズ計算テーブル」を開きます。
図1
上記「計算テーブル」⇒ピンク色の部分で右クリック。
図2
「計算グループ」一覧が表示されます。その中の「内服用サイズグループ」を選択します。
図3
数字の意味
そうすると、「包数」「個数」薬袋サイズ」項目があり、その下に数字が並んでいます。
まず、ヒートシールで処方された際に薬袋を決める部分、下の赤枠で囲った部分を解説していきます。
図4
上記の赤枠には、「包数」は「0」となっています。これは、1包化(ONEDOSE)した時に使用する部分なので「0」となっています。ヒートシールの部分「個数」に「150」「300」「9998」「9999」と数字があると思います。これは、「0~150錠」までは薬袋サイズ「01」、「151錠~300錠」までは薬袋サイズ「02」、「301錠~9998錠」までは薬袋「03」を選択しなさいという命令になります。
ちなみに、当職場では
薬袋サイズ | 薬袋 |
01 | A5サイズ |
02 | B4サイズ |
03 | A4サイズ |
※「04」の使用はないため、個数「9999」と設定してあります。
個数によってサイズを変更したい場合は、ここの数字を動かしていきます。「0~100錠」までが「01」を使いたいならば「150」のところを「100」とします。「101錠~200錠」まで「02」を使いたいのであれば「200」というように設定していきます。
応用編
通常設定は、この設定で問題ありません。
ここからは応用です。
錠剤にはさまざまな大きさがあります。
大きい もあれば、小さい もあります。
大きい もあれば、小さい もあると思います。
仮に、同じ100錠・カプセルでも、大きいものが100個と小さいのが100個では、全体の傘が大きく違ってきます。これらの大きさに対して詳細に設定していく箇所があります。
「メニューバー」⇒「マスターメンテナンス」⇒「薬品マスター(調剤)」を開きます。
図5
デフォルトでは「ヒートサイズ」⇒「1.0」となっています。ここの数値を大きくすると1錠当たりの大きさが大きくなります。例えば「ヒートサイズ」⇒「2.0」とすると1錠が元の2倍の大きさになることを意味します。また、逆に「ヒートサイズ」⇒「0.5」とすると1錠が元の1/2と換算されます。
と言うことは、「ヒートサイズ」⇒「2.0」とすると、設定では「0~150錠」までは「01」A5サイズが出力されていたわけですが、2倍になったことで半分の75錠までが「01」A5サイズになると言うことです。
反対に「ヒートサイズ」⇒「0.5」とすると2倍の300錠までが「01」A5サイズとなります。
ここの設定で微調整をしていきます。「1.2」「1.5」「0.75」「0.25」・・・など
内服薬の薬袋設定(1包化「ONEDOSE]編)
図1~3までは同じです。
赤で囲まれた部分を見ていきます。
図6
数字の意味
今回は、個数に関係しないので「個数」のところは「0」となっています。「包数」に「21」「63」「9998」「9999」と数字があります。ここも先ほどと同様、「0~21包」までは「01」、「22包~63包」までは「02」、「64包~9998包」までは「03」を出力するように設定されています。
※「04」の使用はないため、包数「9999」と設定してあります。
包数によってサイズを変更したい場合は、ここの数字を動かしていきます。「0~14包」までが「01」を使いたいならば「21」のところを「14」とします。「15包~42包」まで「02」を使いたいのであれば「42」というように設定していきます。
外用薬の薬袋設定
図1までは同じです。ピンクの■部分で右クリック。「外用用サイズグループ」を選択。
図7
デフォルトでは下記のようにサイズが決まっています。
図8
数字の意味
当職場では、下記のように設定されています。薬袋のサイズ設定「包数」「個数」は上記のように設定されています。
薬袋サイズ | 薬袋 |
06 | A5サイズ |
07 | B4サイズ |
08 | A4サイズ |
外用薬袋の固定
通常は特にこの設定で問題ありませんが、外用薬によっては薬袋を固定したい場合があります。
「メニューバー」⇒「マスターメンテナンス」⇒「薬品マスター(調剤)」を開きます。
図9
通常は「形体」は、「外用薬・標準」となっており、図8で設定されたように薬袋が出力されます。
「形体」の部分で右クリックすると下記のような赤枠で囲った「形体」一覧が出てきます。
薬袋を固定したい場合は、上記の「形体」より選択ください。
当職場では、
形体名称 | 薬袋 |
外用薬・サイズ1 | A5サイズ |
外用薬・サイズ2 | B4サイズ |
外用薬・サイズ3 | A4サイズ |
※外用薬・サイズ4・5は使用していません。
まとめ
薬袋の設定は、意外と簡単に設定ができることが分かりました。
ただ、どうしても上手くいかない場合は、やはりSE(システムエンジニア)さんにお願いしましょう。
ご参考まで!