山下あきこ―脳科学専門医が教えるマインドフルネスを受講してみての感想-やせる呼吸-
先日、職場の特別講演として、山下あきこ先生が来られました。
山下先生は、佐賀県ご出身で、川崎医科大学をご卒業後、福岡大学病院 神経内科などで勤務され、米国メイヨークリニック留学し、帰国後、佐賀県にある今村病院にも勤務されている医師です。
脳科学専門医が教える心の健康法「マインドフルネス」
毎日の単調な勤務に嫌気がさし、「このままで人生が終わってよいのか」と自問自答し、現役の医師である事を生かして、医学的な知見と脳科学でのエビデンスを基に、マインドフルネスを使った、ストレス対処法や自己コントロール法を教える、株式会社マインドフルヘルスを起業されました。
マインドフルネスとは、Googleやアップル、ゴールドマンサックス、P&Gなど世界の成功企業が導入し、実践している、瞑想などを通じた脳の休息法の総称です。呼吸法、瞑想法、栄養学を取り入れ、企業のストレス対策を行っています。
今回は主に瞑想・呼吸法について ご講演していただきました。
講演の内容を一部紹介
究極の状態からの脱出
ある男の人が草原を歩いていると一匹のトラと出くわしました。慌てて男は逃げましたが、崖で行き止まってしまい、それでも難を逃れようと崖から飛び降りました。運の良かったことに崖途中の枝に引っかかり安堵しましたが、崖下には数匹のトラが待ち構えていました。
何とか枝が折れないことを祈っていたところ、今度は枝を食いちぎろうとしているねずみがいました。
枝が食いちぎられると崖下に落ちて食べられて死んでしまうと考えたとき、ふと視線を逸らすとイチゴが生っているのを見つけました。「なんて美味しそうなイチゴだろう」
そう思った男はイチゴを捥ぎ取り味わいました。「美味しい」と・・・・
これらの出来事で何を伝えたかったかと言うと、これだけ命を落としそうな究極の場面であっても脳は、「なんて美味しそうなイチゴ」「美味しい」と、一瞬、死の怖さから安らぎを感じることができるのです。
「今この瞬間」に意図的に注意を向けること 。これがマインドフルネスです。
マインドフルネスの効果
このマインドフルネスを鍛えることで、集中力が向上し、感情のコントロールができ、思いやりが向上、免疫機能が改善すると言われています。
- マインドフルネスの方法を多く知っておくことで、日常生活に落とし込むことが簡単になる。
- 仕事や日常生活で、雑念に飲み込まれたりネガディブ感情にとらわれたりする時に、対処しやすくなる。
- 頭がすっきり爽やかに、体はリラックスして心穏やかに、そして笑顔に幸せな気持ちになる。
- 免疫力が向上し病気に罹りにくくなる。
瞑想・呼吸法
1日1回5分間でも良いので、椅子に腰掛け、背中は背もたれに付けない状態で背中を伸ばし、両手を太ももの上に手のひらを上を向けておき、目を瞑って、呼吸に集中して大きく息を吸って、吐いてを繰り返す。その時できるだけ何も考えず、鼻から空気が入っていき肺が膨らむ、また、逆に肺に入った空気が鼻を通って外にでる事に集中すること。
一度お試しください。きっと脳の休息に繋がります。
まとめ
今回のご講演で脳がリラックスできる方法を学びました。これからもイライラした時やネガティブな感情にとらわれた時など、この呼吸法をやりたいと思います。
山下あきこ先生は、著書も出版されています。ご興味のある方は一度読んでみては・・・・