副腎皮質ホルモンについて

記事タイトル下(インフィード広告)



Contents

副腎とは

名古屋大学医学部付属病院 乳腺・内分泌外科 副腎 より

副腎とは左右の腎臓の上部に位置している。
副腎は皮質と髄質からなる。

渡辺皓:解剖学.図解ワンポイントシリーズ1 p.158 医学芸術社、2003より改変

副腎皮質の主な作用

副腎皮質の作用

生理・薬理作用

1)鉱質コルチコイド
  遠位尿細管に作用し、ナトリウムの再吸収を促進し、カリウム、水素イオンの外液量の増加、血清カリウム低下、アルカローシス、浮腫、高血圧を起こす。逆に鉱質コルチコイド不足時には、ナトリウムが喪失し、低ナトリム・高カリウム血症、細胞外液量の減少が生じ、ショック腎不全を生じ、死に至る。

2)糖質コルチコイド
代謝作用:肝臓で糖新生が促進され血糖が上昇する。

抗炎症作用:炎症による浮腫、毛細血管拡張、肉が形成などが抑制される。抗炎症のメカニズムとして、好中球のプラスミノーゲンアクチベーター産生をを抑制してフィブリン分解を抑制し炎症局所への白血球侵入を阻害、ホスホリパーゼA₂を阻害する蛋白質を合成し、炎症に関与するアラキドン酸代謝産物を抑制するなど。

免疫抑制作用:細胞免疫及び体液性免疫ともに抑制

血液に対する作用:赤血球、好中球が増加し、リンパ球、単球、好酸球は減少

中枢神経に対する作用:中枢神経の興奮性を高め気分を高揚

POINT

アルドステロンの主な生理作用は、腎臓の遠位尿細管におけるNa+の再吸収の促進である。アルドステロンはACTHの刺激による分泌亢進は少なく、アンジオテンシンⅡの刺激で分泌が亢進する。副腎皮質の球状層の腫瘍でアルドステロン分泌が亢進する疾患をコン症候群 Conn syndrome (または原発性アルドステロン症 primary aldosteronism )という。

スポンサーリンク
記事下・関連記事下(ディスプレイ広告)




楽天広告



記事下・関連記事下(ディスプレイ広告)




楽天広告



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

スポンサーリンク
記事下・関連記事下(ディスプレイ広告)




楽天広告