献血アルブミンとラシックス(フロセミド)の投与順を教えてください?
目次
アルブミンの後にラシックス(フロセミド)を投与
水分を血管内に移動させる働きを持つアルブミン値が低下すると細胞外という細胞と細胞の間(間質)に過剰な水分が貯留し浮腫が起こります。
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体内動態
本来、血管内の水分と血管外の水分は浸透圧によって均等に保たれています。このバランスがとれていると浮腫は起こりません。アルブミンには血管内に水を引き込む作用と留めておく作用があることから、アルブミンが低下すると水が血管の外に逃げてしまい浮腫が起こります。
投与順序
順番はまずアルブミンを投与し細胞外に貯留した水分を血管内に移動させて、ラシックス(フロセミド)を投与し、尿として過剰な水分を排泄させた方が良いでしょう。
もし、ラシックス(フロセミド)を先に投与すると、まず利尿作用が働いた後に、アルブミンによる細胞外から血管内への水分移動が起きてしまいます。これでは、せっかくアルブミンの働きにより血管内に移動した過剰な水分を排泄できません。また、最初に投与したラシックス(フロセミド)の利尿効果により血管内脱水を起こしてしまうおそれもあります。
まとめ
このような理由から、ラシックス(フロセミド)はアルブミンを投与した後に投与する方か良いでしょう。