補中益気湯の使い方と活用、期待される効果

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補中益気湯の使い方と活用、期待される効果

漢方薬

補中益気湯は消耗性疾患、病後、術後に低下した体力の増強、食欲不振、疲労倦怠感などの症状の改善を目的に、臨床現場において幅広く使用されています。さらに近年では、臨床試験成績や薬理学的な検討結果も多数報告されており、科学的な解明も進んでいます。

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Contents

免疫改善作用に期待される補中益気湯

作用機序

補中益気湯はNK細胞の活性を高め、免疫機能を改善すると言われています。食欲がない、気力が湧かない、気持ちが憂鬱というように調子が悪いと言うような方に補中益気湯を服用させると、服用後2~3日で症状が軽くなり改善される方がいらっしゃいます。

漢方薬は一般に長く使わないと効果が出にくいと思われています。しかし、補中益気湯は腸管上皮からIFN-γを介した免疫機能改善作用、生態防御機能修復作用、抗ストレス作用など、独自の効果が加わり、さらに漢方薬が胃腸を刺激し、漢方薬に含まれる配糖体を栄養源とした腸内細菌叢の変化による免疫機能改善作用、代謝改善作用などの相加作用により、状態がより早期に改善すると考えられています。

補中益気湯は、体全体の状態をよくすることで精神的に安定し、最終的に消化管運動を改善する脳から腸へのアプローチと考えられています。

経口摂取不良で、漢方薬が服用可能の方が補中益気湯を使うことで、より早期から食事摂取が可能となり経口摂取量も増加することが分かっています。ぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか?

女性の不正出血に有効

女性の不定愁訴に用いる漢方薬は補中益気湯の他に六君子湯、帰脾湯、加味帰脾湯、加味逍遥散や抑肝散などがあります。

補中益気湯の効能・効果に子宮下垂がありあす。過労や精神的なストレスによると考えられる不正出血に奏功した事例があります。

精神的・肉体的に疲労し倦怠感がある場合には、補中益気湯がよいでしょう。

感染防御に関する作用

補中益気湯が感染制御に働くことも確認されています。例えば、補中益気湯はライノウイルス感染受容体(ICAM-1)の発現を抑制し、ライノウイルス感染を減少させることが報告されています。また、易感染性とされるCOPD患者の感冒罹患率を半減させること、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)やサルモネラ菌の感染を抑制することなども報告されています。

まとめ

補中益気湯はオールラウンドプレイヤーとしてさまざまな疾患・病態に対して、状態をよくしていく効果があることが分かりました。

まだまだ解明されていないことが沢山ありますがご参考まで。

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