【医療用】ロキソニン錠と【市販薬】ロキソニンSの違いと使い方

医療用ロキソニンと市販薬ロキソニンSはどこが違う?頭痛や解熱の痛みに良く効く

偏頭痛

市販薬であるロキソニンSは病院で処方されている「ロキソニン錠」と全く同じものなか?それとも成分の配合量などが違っているか?などと言う質問が結構あります。

目次

ロキソニン錠とロキソニンSって同じ?

そこで本日はロキソニンSとロキソニン錠の違いについてお話します。
結論から申し上げますと、医療用「ロキソニン」と「ロキソニンS」は成分、成分量、添加物、錠剤の大きさ、剤形 いずれも同じです。ただ細かくいくつか相違点がありますので紹介します。

ロキソニン錠とロキソニンS錠比較

  ロキソニンン錠60mg ロキソニンS
成分 ロキソプロフェンナトリウム水和物(日局) 同じ
成分量 68.1mg(無水物として60mg) 同じ

添加物

※1 壊剤,結合剤
一般のヒドロキシプロピルセルロース
は水溶およびアルコール可溶性ですが、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースは水に不溶で膨潤する性質があります。よって、湿気に強く崩れにくい。

低置換度ヒドロキシプロピルセルロース※1、三二酸化鉄、乳糖水和物、ステアリン酸マグネシウム

ヒドロキシプロピルセルロース、三二酸化鉄、乳糖水和物、ステアリン酸Mg

※Mg:マグネシウム

大きさ 直径(mm)9.1、厚さ(mm)、3.3重さ(mg)250 同じ
剤形 素錠(割線入) 素錠(割線なし)
ごくうすい紅色 同じ
外観
刻印 あり なし

効能・効果

※医療用はさまざまな用途に用いられることと保険病名用の効能が記載されているため違いがあります。

①関節リウマチ、変形性関節
症、腰痛症、肩関節周囲炎、
頸肩腕症候群、歯痛
②手術後、外傷後並びに抜歯
後の鎮痛・消炎
③急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)

①頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・腰痛・関節痛・神経痛・筋肉痛・肩こり痛・耳痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛
②悪寒・発熱時の解熱

用法・用量

※医療用は医師判断の下15歳未満であっても使用する場合があります。

①・②の場合
  通常、成人にロキソプロフェンナトリウム(無水物として)1 回60mg、1 日3 回経口投与する。頓用の場合は、1 回60~120mgを経口投与する。
③の場合
  通常、成人にロキソプロフェンナトリウム(無水物として)1回60mgを頓用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、原則として1 日2 回まで
とし、1 日最大180mgを限度とする。

成人(15歳以上)
1回量1錠1日服用回数2回まで。症状があらわれた時、なるべく空腹時をさけて服用して下さい。ただし、再度症状があらわれた場合には3回目を服用できます。服用間隔は4時間以上おいて下さい。

15歳未満
服用しないで下さい。

効能・使用上の注意

「ロキソニン錠」・「ロキソニンS」は、皆さんが判断される頭痛・月経痛(生理痛)・歯痛・抜歯後の疼痛・咽喉痛・腰痛・関節痛・神経痛・筋肉痛・肩こり痛・耳痛・打撲痛・骨折痛・ねんざ痛・外傷痛の鎮痛・悪寒・発熱時の解熱などに使用可能です。

医薬品副作用被害救済制度

ただし、ロキソニンSは15歳未満に使用できない、医療用のロキソニン錠は15歳未満に使用できないとの文言はないですが、処方された方以外の人に使用して副作用が起こった場合に、医薬品副作用被害救済制度の救済を受けられないので十分注意してください。

まとめ

市販薬の「ロキソニンS」は、病院に行く時間がなかったり、緊急症状の場合に対して、短期間又は頓服使用として、臨時的に購入して服用することが望ましい。

症状がひどい場合や、市販薬で症状が改善されない場合は、直ぐに病院を受診し、適切な治療、お薬の選択をしてもらうようにしましょう。

ロキソニンSプラスは、胃にやさしい成分(酸化マグネシウム)を含み、胃への負担が気になる方におすすめです。ロキソニンSと比べてさらに小型の錠剤で飲みやすいのが特長です。なお、酸化マグネシウムは便を柔らかくする作用もあることから下痢を起こすことがあります。

ロキソニンSプレミアムは、鎮静成分(アリルイソプロピルアセチル尿素)と鎮痛補助成分(無水カフェイン)を含むため、より高い鎮痛効果が期待できます。特に、つらい頭痛症状を鎮めたい方におすすめです。また胃を守る成分(メタケイ酸アルミン酸マグネシウム)も含み胃への負担軽減と胃内で胃粘膜表面を被覆し保護する作用があります。なお、アリルイソプロピルアセチル尿素(鎮静成分)により眠気が起こりやすいため、服用後は乗物・機械の運転操作をしないよう注意が必要です。

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