ステロイド剤について

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ステロイド剤の種類

ステロイド剤の種類

静注製剤では薬剤利用率が経口より劣る可能性があると言われており、10%程度増量することがすすめられている。また、ソルコーテフ等は半減期が短いため、最低1日2回投与が望ましい。

用法・用量

経口ステロイド療法としてプレドニゾロン(PSL)が使われることが多い。

プレドニゾロン(PSL)初期投与量として1日5〜60mg /日を1〜4回に分割経口投与。
減量の場合は、2~4週ごとに5~10mgずつ減量。PSL20mg以下では、さらにゆっくり減量。治療方法としては、連日内服と隔日(1日おき)内服がある。後者のほうが副作用は少ないといわれている。

急に内服を中止しないこと。
ステロイドホルモンはPSL換算で2.5~5mg程度が生理的に分泌されているが、それ以上のPSLを長期に内服した場合、副腎皮質からのステロイドホルモンが分泌されなくなる。そのため、急に薬を飲まなくなると、体の中のステロイドホルモンが不足し、倦怠感、吐き気、頭痛、血圧低下などの症状が見られることがある。(ステロイド離脱症候群)。よって自己判断で急に内服を中止しないように注意する。

POINT

※減薬により症状が悪化し、増量が必要な場合は、減薬前の投与量よりやや多めに増量する。

内服薬から注射薬の対応量

(経口不能又は腸管浮腫のとき)プレドニゾ ロンを静注に変えるなら,経口予定量の1.5倍 又は2倍の水溶性プレドニゾロンを2分割する。

参考:三森明夫:膠原病診療ノート,2006, pp. 28-30, 日本医事新報社,東京

副作用

ステロイドの副作用

精神症状(ステロイド精神病)
不眠症、多幸症、うつ状態になることがある。軽度のことが多い。ステロイド薬の減量により後遺症なしに改善する。
高血圧症、むくみ
体内に塩分が溜まりやすくなるために起こる。塩分を取りすぎないように注意。
糖尿病(ステロイド糖尿病)
糖を合成する働きを高めるため、血糖が上がる。投与量が多いほど血糖は上がるので、特に投与量が多い間は、食事療法による予防が大切であり、薬による糖尿病治療が必要な場合もある。
消化性潰瘍(ステロイド潰瘍)
消化管粘膜が弱くなるため、潰瘍ができやすくなる。胃酸分泌を抑制する薬や胃粘膜を保護する薬を予防的に内服する。
動脈硬化、高脂血症
動脈硬化を促進し、コレステロールや中性脂肪が高くなることがある。食事に注意し、必要であれば、コレステロールや中性脂肪を下げる薬を内服する。
易感染性
体の抵抗力(免疫力)が低下するために、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなる。投与量が多い間は、感染予防の薬(バクタ配合錠など)を飲むこともある。日頃は、手洗い、うがい、マスク着用、人混みを避けるなどの一般的な注意が必要。
満月様顔貌(ムーンフェイス)、中心性肥満
食欲の亢進と脂肪の代謝障害により起こる。ステロイド薬の減量により改善する。カロリー制限など食事に注意が必要である。
テロイド痤瘡(ざそう)
「にきび」ができやすくなる。ステロイド薬の減量により改善する。
大腿骨頭壊死(無菌性骨壊死)
大量投与でごく稀に起こることがある。多くの場合、ステロイド薬投与後、数ヶ月以内に、股関節の痛みで発症する。早期発見が大切である。

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